海外進出に関するリスク
投稿日 : 2014/06/29(Sun) 11:05
投稿者 黒野晃司税理士事務所
海外進出をお考えの皆さまへ

海外取引の場合、国内取引とは異なる以下のようなリスクがあります。
JETRO日本貿易振興機構(ジェトロ)ホームページより
http://www.jetro.go.jp/theme/trade/basic/
1.国が違う
(1)意思疎通面でのリスク
外国人との取引交渉においては、まず言語が異なるため、どちらかの国の言語や英語など第三国の言語を使用することになりますが、意思疎通がスムーズに進まず、誤解が生じるリスクがあります。
(2)法制度の違い
輸出の場合は、日本の輸出規制と相手国の輸入及びその他の取引規制。輸入の場合は相手国の輸出規制と日本の輸入規制を確認する必要があります。
(3)カントリーリスク
外国(特に開発途上国)との取引においては、戦争、内乱、政治体制の変更などにより、輸出入や為替送金の停止などの事態に陥るリスクがあります。

2.通貨が違う
(1)為替変動のリスク
自国通貨と異なる通貨で取引する場合、自国通貨へ交換する際の外国為替相場は日々変動するため、為替の変動リスクが発生します。

3.取引相手が見えづらい
(1)企業の信用リスク
相手企業の信用度(財務状況、生産・営業能力、経験、誠実性等)を把握しづらく、確実に契約を履行できるかどうか信用上の不安(リスク)があります。

4.輸送距離が長い
(1)貨物の損害リスク
一般的に国内取引に比べ運送距離が長いため、運送に時間がかかるとともに、運送上の事故による貨物の変質や損傷などの損害が発生するリスクも高くなります。

5.商品受取と代金支払いに時間差がある
(1)代金の回収リスクと商品の入手リスク
貿易取引は、国内取引と違って、商品の授受と代金の支払いを同時に行うことは困難であり、時間差が生じます。従って、後払いの場合は、輸出者が代金回収前に商品を出荷することになるため、代金を回収できないリスクを負うことになります。
(2)資金負担のリスク
後払いであれば、輸出者は、商品の出荷から代金回収までの期間代金を一時的に立て替える形となるため、その間の資金負担のリスクがあります。


その他、以下のページもご参照の上、皆さまの事業の発展にお役立て下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kokusai/index.html
中小企業庁の「経営サポート「海外展開支援」」のページです。このページの最後にある各種パンフレットも役に立つと思います。

http://j-net21.smrj.go.jp/expand/overseas/index.html
中小企業基盤整備機構が運営するサイトです。

http://www.smrj.go.jp/keiei/kokusai/advice/index.html
中小企業基盤整備機構の「中小企業国際化支援アドバイス(無料) 概要」のページです。

- WEB PATIO -