ITリテラシーについて 3 詐欺対策編
投稿日 : 2020/10/30(Fri) 12:39
投稿者 黒野晃司税理士事務所
今回から実例・実用編として、トラブル例を踏まえつつ、具体的な対策について、いくつかのメールに分けながら解説していきます。

今回のトピックは、「フィッシング詐欺について知る」です。


【フィッシング詐欺とは】
フィッシング詐欺とは、金融機関や企業など、信用できると思われる送信元を装ったメールなどを不特定多数、または特定の標的に送り、IDやパスワード、クレジットカード番号や、個人情報、財産や企業秘密などを騙し取るネット詐欺の一種です。
インターネットを使う上での問題で一番に挙げられがちなのは「ウイルス被害」ですが、こちらのウイルス被害については自分のPC・スマホにセキュリティソフト(マカフィーなど)を導入していれば、ある程度防ぐことが出来ます。

しかし、フィッシング詐欺はPCやスマホに働きかけるものではなく、「人」に対して働きかける詐欺です。
つまり、どのように強固なセキュリティソフトを導入していても、本物そっくりに作られたメール・サイトに「自分で個人情報を入力してしまった」場合は防ぐことが出来ません。

フィッシング詐欺の怖いところは、実際に被害にあって初めて気付くケースが多いところです。
具体的に、自分の銀行口座から知らないうちにお金が盗まれている、クレジットカードで覚えのない買い物がされている、自分以外の人が勝手に自分のSNSアカウントを使い投稿したり、メッセージを送ったりしていた…等が該当します。

こういった被害を未然に防ぐために、まずは基本的なフィッシング詐欺の手口・事例から知っていきましょう。

【フィッシング詐欺の一般的な手口】
前述の通り、フィッシング詐欺の手口とは、「信用できる、と思われる偽のメールを不特定多数に送り、偽のサイトに騙された人の個人情報などを不正入手する」ところから始まります。

個人情報を入手した暁には、その情報を使って犯人は情報を盗まれた人のなりすましを行えるようになります。
例えばネットショッピングサイトのIDとパスワードを盗まれた場合、犯人は自分のパソコンやスマホを使ってログインし、「他人のアカウントでネットショッピングをする」ことが出来ます。
そしてサイトにクレジットカード情報などを予め登録している場合、犯人は簡単に他人のクレジットカードで自分の買い物をすることが可能になってしまいます。いわゆる「不正利用」です。

そんな被害を防ぐために、まずは送られてきたメールが本当に正しいものか、偽のメールでないかを判断出来るようにならなければなりません。


では、何に気を付ければ「このメールは偽物だ」と気が付くことが出来るでしょうか。
次回は実際に送られてきた迷惑メールを例に挙げ、詐欺メールの見分け方のポイントについて解説していきます。

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